世界的な危機に端を発する石油製品の値上げとご協力のお願い

原料価格の値上がり

 この度は、弊社取り扱い製品における度重なる価格変更についてご迷惑をおかけしていること、大変申し訳なく、心よりお詫び申し上げます。

 

 ウクライナ危機に対する西側諸国の制裁により、原油価格が急騰しています。これに伴い、プラスチック製品の原料となるナフサの価格も右図の通り、比較的安価だった2年前の同時期と比べると、今年2022年は2倍以上に跳ね上がっているのが分かります。

 

 弊社取り扱いの養生資材製品群では、こうしたフィルムやプラスチック、発泡資材を多用しているため、原料価格高騰の影響は免れることができません。影響をまともに受けそうな商品群は、今年3月以降、定価ベースで約5~15%ほど値を上げてきましたが、6月以降再び同等の値上がりは、ほぼ確実。さらに状況が好転しない限り、年内にもう一度値上げの可能性があるというメーカーさんまで出てきています。無論、値上げ幅を抑える、時期をずらすなど企業努力により、市場価格にバラつきは出ると思われますが、遅かれ早かれというのが実情です。


いつまで続く?

 ロシアの蛮行に対して、西側諸国は即座に異を唱えましたが、ここにきて、否定的な意見も何故か落ち着いてきているように見えます。表向きは非難の声を上げている西側諸国も、裏では戦争の長期化を望んでいるような気配さえ感じられます。

 

 石油の備蓄放出は、日本にとって何の利益もなく、単に米国におもねったアクションに見えます。元よりこれは対処療法にすぎないうえ、こじれてしまったロシアとの関係改善も現状望み薄です。となると、夏以降も原油の高騰と円安傾向は収まりそうにありません。


企業努力にも限界が…

 先日発表された国の補正予算も、2.5兆円と期待していた数値より一桁少ないくらいだったので、政府としてはこのまま乗り切れ!ということなのでしょう。メーカーサイドにおいても今後の舵取りが難しくなると思われます。弊社も例に漏れず、企業努力は継続いたします。しかしながら、限界があるのも確かです。その場合には再び、ご協力のお願いに上がるかもしれません。

 

 建築資材や住設建材同様、養生資材の価格も、非常に流動的になっております。お見積りの有効期限在庫の有無価格については、都度ご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。今後もこまめな情報提供、早め早めの情報提供を心掛けて参ります。引き続き、よろしくお願いいたします。(文責・吉村)