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2023年に向けて

原料価格アップデート

 今年は、取り扱い製品に関する価格変更のお願いで一年があっという間に過ぎてしまいました。情勢を見ていると、まだまだ始まったばかりで、今後も先行きが見通せない不安定な時代を迎えることになりました。今後も引き続き情報公開はこまめに行っていこうと考えております。

 プラスチック製品の主原料である国産ナフサは、2022年第三四半期を終えて、7万円後半/KL~8万円/KLで高止まりしています。為替も少しばかり円高に振れているので、少しばかりでも資材の値下がりも期待したいところなのですが、今問題になっているのは、工場等で使用する電気代。電気代の高騰により、工場が悲鳴をあげているというのを複数の取引先から確認しています。今しばらく、我慢の時が続きそうです。


塩ビシート製品の刷新

 弊社取り扱いの塩ビシートが刷新されます。とは言っても、従来品にできる限り近い色合い、質感のものになっています。新価格、およびカットサンプルは、各営業が持ち歩いていますので、ご確認ください。

  ① 0.3mm厚 x 1000mm x 30m 黒

  ② 0.5mm厚 x 1000mm x 30m 黒

  ③ 0.8mm厚 x 1000mm x 20m 黒

  ④ 0.5mm厚 x 1000mm x 20m グレー

  ⑤ 0.5mm厚 x 1000mm x 20m 若草

※注1:1.5mm厚 x 1000mm x 20m 黒、0.5mm厚 x 1200mm x 20m グレーは廃版となります。ご注意ください。

※注2: 旧製品の塩ビシートは、在庫限りとなります。これら旧製品については、旧価格にて販売いたします。ご利用が決まっている方は早めにご相談ください。


遂に始まる!? デジタル通貨"CBDC"の運用

 米国財務省は9月16日、「デジタルドル」についての報告書を発表しました。デジタルドルに関しては2022年1月、FRBが関連する報告書を公表していて、3月には米国バイデン大統領がデジタルドルを含む、デジタル資産の研究開発促進を支持する大統領令に署名しています。要するにデジタル通貨の運用がすぐそこまで迫っているということです。日本では来年から試用を開始するとの話も出ています。日銀の「デジタル円」はCBDCと呼ばれています。

 デジタル通貨は、便利な面が多々ありますが、すべての取引情報の監視できる、セキュリティやプライバシー侵害への影響を担保しづらいなど、全体主義への移行を早める危険性が指摘されています。 

紙幣や貨幣は、いつデジタル通貨に入れ替わる?


 デジタル通貨は、現在の銀行システムをバイパスできます。ユーザーはマイナンバーのようなIDに紐づけられ、消費者は中央銀行から直接デジタル預金を入出金できます。デジタル通貨はプログラム可能なため、販売時に即座に税金を支払うことも可能だし、税金の払い戻しやリベートも瞬時にできます。また、融資額が大きすぎると判断された場合、ローンやその他の取引が成立しなくなることもあり得ます。化石燃料使用時に、グリーンエネルギー使用時より高い付加価値税課すことも可能です。

 すべての取引は瞬時に確認でき、ビッグデータ解析も可能、経済の実情をかつてないレベルで可視化できます。指示も暗号化できるうえ、政策立案者によってリアルタイムでアップグレードできます。 

 デジタル通貨は、すべての先進国にとって必要不可欠になると言われています。デジタル通貨に内在する仮想的な力、可視性、統制力の魅力に施政者は抗えないからです。日本政府もアメリカに追従し、綿密な実験を行い、取り組みを加速させています。

 この点では現状、中国が大きく先行しています。日本では、高額紙幣の廃止検討とは別に、政府がキャッシュレス決済の比率を高めようと努力しています。政府は、2025年までにその比率を40%まで引き上げたい意向です。

 デジタル通貨は、紙幣と交換できない通貨となります。(いつかの時点で紙幣や硬貨は廃止になるという意味)。本格的に始動すると、中央銀行は、いつでも何兆円もの新たな円を作りだすことができるようになります。

 


激動の2022年もあと少し ...

 みなさんの一年はいかがだったでしょう? 大変なことは覚えているものですが、よかったことというのは、なかなか思いつかないものです。 

 個人的にはいいこともありました。京都在住の両親にずっと聖書を信じるよう説いてきたのですが、苦節30年?ずっと頑固で頑なだった両親が聖書の神を受け入れ、信じるようになりました。

 会社としては、この3年間のコロナ禍の中、一人もコロナにかからず、誰も欠けずに営業を続けられたことは大きかった。それだけでなく、ずっと黒字で続けられたことは、会社としての勝利で、社員一人ひとりに感謝です。

 やはり今年、厳しかったことの一つは、度重なる値上げ。長引く戦争や石油の値上げによるところが大きいのですが、来年は、米農家や酪農農家が多く廃業されると聞いていますし、デジタル通貨やさらなる疫病、新たな戦争のうわさ等々、新たな波が次々と押し寄せてきます。お客様にお届けする情報も、自然とネガティブな内容が増えてしまうのは予想できますが、そんな中でも良い知らせやお役に立てる情報があるはずと考えています。

 業界と取引先、金融機関との結びつきをより強固にすることで波を乗り越えていきたいところです。今後ともよろしくお願いいたします。

 

 私事ですが、冬場の電力削減のため、自宅では灯油ストーブを使い始めました。子供の頃は灯油ストーブばかりだったので、点火の際はどこか懐かしい感じがしています。ストーブの上で料理したり、お茶を沸かしたりして、生活を楽しむことができている気がしています。

 地震やその他の災害に備えて、ということになりますが、地震は止まっていると、歪みが蓄積している証拠らしく、溜め込んだエネルギーが突発的に解放された時に大きな地震になるといいます。ということで、我が家では、日ごとの地震情報も役に立っています。

 今年も大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。

 (文責○吉村)